Slackで授乳記録
少し前に子どもが生まれました。
控えめに言って天使ですね。
妻の入院中は授乳をした時間、おしっこやうんちをした時間などを紙の表に記録していた(授乳表というらしい)のですが、退院後も記録しなければいけないようです。
我が家ではSlackで記録することにしたので、その方法を書くことにしました。
背景
次の2つの要件を満たすような(デジタルな)授乳表を欲していました。
- 夫婦どちらも記録でき、その記録が共有できること
- 記録が簡単であること
夫婦で共有できる授乳表アプリがあるらしいのですが、要件を満たすアプリを探すのは大変だったので、普段から使用しているSlackで記録を付けることにしました。
やったこと
括弧内は既に実施していた設定です。本記事では詳細を割愛します。
- (IFTTTとSlackの連携)
- (Slackのログ記録)
Slack のログを自動で Google Spreadsheet に保存する - 詩と創作・思索のひろばを参考にログを保存しています。 - IFTTTでButton widgetを作成
- 授乳記録のパーサ作成
IFTTTのButton widgetを作成
以下の4つのButton widgetレシピを作成しました。
- 授乳開始
- ミルク
- おしっこ
- うんち
現在(2019/12/14時点)では、レシピを公開できないので、夫婦それぞれのスマホで同じレシピを作りました。
-
IFTTTアプリを開き、
Get more
をタップする
-
Make your own Applets from scratch
の右にある+
をタップする
-
This
をタップし、Button widget
を選ぶ
Select action
ではButton press
を選ぶ。
(1個しかない) -
That
をタップし、Slack
を選ぶ
Select action
ではPost to channel
を選ぶ。
(こちらも1個しかない) -
値を変更する
私は以下のように設定しました。
フィールド | 値 |
---|---|
Which channel? | Channels , <投稿したいチャンネル名> |
Message | {{OccurredAt}}:授乳開始 |
Title | 授乳開始 |
Title URL | {{ShareURL}} |
Thumbnail URL | {{LocationMapImageURL}} |
なお、授乳開始
の部分を残りのミルク
などに変更し、計4つのレシピを作りました。
- ホーム画面に設置
レシピ作成後、作成したレシピの歯車をタップすると手順5のような画面が表示される。
You may use this widget on your homescreen.
の右にあるAdd
をタップすると、ホーム画面にウィジェットが設置できる。
運用
4つのウィジェットをそれぞれのホーム画面に設置し、イベントが発生したときにタップしています。
投稿されるメッセージは以下のような感じ。
ミルクについては、飲んだ量も記録する必要があるので、タップ後に投稿されたメッセージのスレッドに手動で数値だけ投稿するようにしています。
授乳記録のパーサ作成
Slackのログをパースして表の形に整形します。
ウィジェットで投稿したメッセージを含むログファイルを引数に与えると、1日ごとに表を出力するパーサを作成しました。
パーサは私の環境(ログの保存方法や出力形式など)しか想定していないため、汎用性が全くないです。
そのため、需要があれば公開しようかなと考えています。
ちなみに、私の環境ではGoogle Driveのスプレッドシートに、チャンネルごとにシートが分かれてログが保存されています。
IFTTTのメッセージが保存されているチャンネルのシートをtsv形式で出力し、そのtsvファイルをパースしています。
おわりに
「簡単に記録を付けられて、かつ、その記録を共有できないか」という会話から、その場で思いつきで作ったのですが、今のところ大きな不満なく運用できています。
授乳表の形へのパース部分は手動ですが、授乳表が必要なのは検診のときくらいなので、自動化は考えていません。
自動化の方が大変そうですし。